高校生・大学受験「日本史」 一問一答の小テスト(古代)02

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日本史の問題

はじめに

大学受験様に指導している生徒に対しての小テストを使用しています。そのため、覚えるために特化している内容になります。参考の1つにしてください。

日本史問題一覧

問題

合計15問になります。合格点はもちろん基本的な内容を網羅しているので満点になります。しっかりと人物や出来事を覚えながら周辺知識を身につけてください。また、繰り返し取り組んでいるので同じ問題も今後出題されることもあります。

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1.荒神谷遺跡

基本的な問題ですが、弥生時代に平形銅剣が大量に発掘された遺跡として島根県荒神谷遺跡が有名になります。弥生時代には鉄と青銅器が同時代に日本にきたこともあり、鉄が実用品に使用され青銅器が祭器に用いられています。その中でも、北九州は銅矛・銅戈、瀬戸内海が平形銅剣、近畿が銅鐸が広く分布したことをしっておきましょう。ちなみに、島根県加茂岩倉遺跡では銅鐸が多くは発掘されたことで有名です。難関私大受験者は覚えておきましょう。

2.楽浪

中国の歴史書(碑)から日本のことが書かれているのは「漢書」→「後漢書」→「魏志」→「高句麗好太王碑文」→「宋書」→「隋書」の順番になります。それぞれの内容は覚えておく必要がありますが、今回の問題では「漢書」であり、この内容は倭国が百余国に分かれて乱れているとなっています。そして、中国の朝鮮半島の出先機関であった楽浪に使者が派遣されていたことが書かれています。

3.稲荷山古墳 / 江田船山古墳

『宋書』の中では武と書かれていますが、これらの古墳から出土した鉄剣や鉄刀には獲加多支鹵大王と記されており同一人物だと考えられます。この人物こそ雄略天皇であり、朝鮮半島での立場を優位にするために中国に朝貢をおこなっており、安東大将軍の称号を授かっていることも忘れてはいけません。

4.屯倉 / 部曲

読み方が難しいですがヤマト政権の直轄領を屯倉(みやけ)と言います。また、豪族が保有していたし遊民を部曲(かきべ)と言います。この辺りは、勉強不足なら区別がつかなくなるのでヤマト政権と豪族の違いをしっかりと区別して覚えましょう。これらの制度は改新の詔(646年)で公地公民制を目指してなくなっていきます。

5.裴世清

推古天皇の時代に聖徳太子たちは中国と対等外交を求めて小野妹子らを派遣しています。この派遣に隋の皇帝であった煬帝は怒りますが、隋は高句麗遠征を失敗しており国力が落ちていたため下級官吏の裴世清を返答使として派遣しています。

6.乙已の変

よく勘違いしていますが中大兄皇子中臣鎌足らによって蘇我蝦夷・入鹿親子を滅ぼしたことは乙已の変であり、大化の改新と間違えている場合があります。大化の改新は、この変の後に孝徳天皇が即位して政治を刷新する改革のことであり間違えないようにしましょう。

7.飛鳥浄御原宮

古代は天皇がどこに遷都したかをしっかりと覚えておいてください。まずは、孝徳天皇(難波宮)→斉明(再び飛鳥に戻る)→天智(近江大津宮)→天武(飛鳥浄御原宮)→持統(藤原京)になります。遷都した天皇と必ずセットで覚えるようにしてください。

8.木簡

長屋王の邸宅跡からのフレーズで木簡を思い出すようにしましょう。木簡の写真もしっかりと覚えておいてください。当時の資料として非常に貴重なものが発見されます。

9.加懇禁止令

土地政策を苦手とする受験生も多くいますが、入試問題では必須の内容になります。まず奈良時代の土地政策ですが大宝律令ができてから直ぐに綻びが出ます。農民の重たい税金に偽籍や浮浪などが横行することになります。そのため口分田不足による税収が不足したために、長屋王により百万町歩開墾計画がたてられますが頓挫をしてしまい、723年三世一身法(養老七年の格)が出されますが効果は乏しかった。そのため、聖武天皇の時代に743年墾田永年私財法(天保十五年の格)が出されたことで貴族や大寺院を中心に開墾が進みます。称徳天皇の時代に入り道鏡加墾禁止令を出したことで寺院以外の開墾を禁止する法令を出しました。この3つが奈良時代に出された土地問題の頻出内容になります。

10.阿衡事件(阿衡の紛議)

藤原基経は光孝天皇のもとで実権を握った人物になります。実際に関白に任命したのは宇多天皇になりますが、既に同等の権力を握っていました。そして、ここで重要になるのは藤原氏により他氏排斥を時代順に言えるかどうかです。下にまとめているので排斥された人物と併せて覚えましょう。

出来事年代藤原氏排斥された人物
承和の変842年藤原良房伴健岑・橘逸成
応天門の変866年藤原良房伴善男
阿衡事件(887年)藤原基経(橘広相)
昌泰の変901年藤原時平菅原道真
安和の変969年源高明

今回の阿衡事件では宇多天皇が即位の際に基経を関白にする文章の中で阿衡は位のみの政務を行わない仕事であるという意味で書かれたことで基経が激怒して書き直しをさせた事件である。

表中の(  )は覚える優先度は低く安和の変では源満仲の密告で事件化したことは覚えておけば良いかもしれなが、最後の他氏排斥であったことは知っておこう。

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11.渤海

外交史が苦手な受験生がいますが、中国東北部の渤海は新羅との関係が悪いこともあり、日本と関係を持った国になります。ただ、朝鮮半島ルートでは日本に来れないこともあり越前の松原客院へ外交使節が訪れていました。そして、渤海が契丹によって滅ぼされたことも覚えておきましょう。

12.中宮寺 / 広隆寺

飛鳥文化を代表とする仏像である半跏思惟像は中宮寺(法隆寺の横)と広隆寺(京都太秦)の2つが有名です。足を組んだ仏は印象的であり、朝鮮半島の影響を受けた仏像として重要です。写真と共に必ず覚えておきましょう。

13.観勒

日本に暦を伝えたのは観勒になります。この辺りは、曇微などと間違えるので注意してください。

14.懐風藻

最古の漢詩文は懐風藻であり、作者は不明ですが天平文化にあります。また、最古の官撰の漢詩文は凌雲集であり弘仁・貞観文化になるので間違えないようにしましょう。

15.神仏習合

天平文化から弘仁・貞観文化にかけて神と仏が融合していきます。つまり、神社と寺院の区別があいまいになり、この状況を神仏習合と言います。この神仏習合を理論化したのは本地垂迹説であり、仏が神の姿としてあらわれたという考えが国風文化で広がります。ただ、この考えは後に色々な人に反論されます。

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