オセアニア州

はじめに
中学年生向けの社会(地理)についての解説をしています。定期試験対策様に作成したものですが受験でも応用できるので掲載しておきます。参考にしてください。
オセアニア州

取り敢えず、オセアニア州の講義用のプリントになります。中学校の内容とリンクさせているので細かい範囲などもありますが参考にしてください。
ドメインバックオーダー講義
まず、オセアニアで思い浮かぶ国はオーストラリアやニュージーランドかもしれません。日本から南へ行った南半球にあるので時差も少なく人気の観光地にもなっています。そして、小さな島々から構成された地域も多いのですが、最初に中心となるオーストラリアの説明からしていきます。
オーストラリアの地図などは手持ちの地図帳などで確認して欲しいのですが、オーストラリアは首都がキャンベラであり、中心都市としてシドニーが栄えています。そして、内陸部は乾燥帯であるために南東部や南西部の温帯の地域に多くの人が住んでいます。オーストラリアの東部にはグレートディバイティング山脈、その西にグレートアーテジアン盆地があり、内陸部はグレートビクトリア砂漠とグレートサンディー砂漠があります。この様に地形を書いてもわかるように、オーストラリアは内陸部が乾燥した地域だと言えます。
オーストラリアといえば羊の印象を持っている中学生も多いと思います。これは、イギリスの統治下にあったオーストラリアで本国の産業革命の影響もあり羊毛需要が高まったためにオーストラリアでの放牧が積極的にされた影響があります。そのため、オーストラリア=羊の印象が強いですが、オーストラリアは世界有数の資源国であることも注意しておきましょう。
まず、天然資源が豊富なオーストラリアでは地理的な側面でも日本との貿易が活発に行われています。例えば、2019年では日本に輸入される鉄鉱石と石炭の相手先の1位がオーストラリアでした。そのため、従来は日本との貿易がトップだったのですが、最近は中国の経済発展と共にオーストラリアにとって最大の輸出国は中国になっています。
ちなみに、天然資源の生産量上位を掲載していますが、鉄鉱石とポーキサイトで世界1位になっています。ポーキサイトはアルミニウム生産に欠かせない資源になります。天然資源の生産量や輸出量などは重要な資料ですが、コロナの影響・ロシアのウクライナ進行の影響で従来と違う動きになっているものもあります。そのため、入試対策として従来のグラフを記載しています。
また、石炭や鉄鉱石を採掘する方法として露天掘りと呼ばれる手法を使用しており、坑道を掘って採掘するのではなく、一体を全て掘りながら採掘する方法であり環境に対して批判があります。
一方で、天然資源以外にもオーストラリアは羊毛や肉類の生産高も多く日本も多くを輸入しています。そして、イギリスの統治下の影響もあり以前は白豪主義という白人系以外を締め出す政策がとられており原住民だったアボリジニーも弾圧されていましたが現在は撤廃して多文化社会を目指しています。
また、注意して欲しいのはAPEC(アジア太平洋経済協力会議)にも参加している点です。これは、アメリカなども参加している様に太平洋に接している国々で加盟している経済体制になります。
お名前.comニュージーランドに関しては、西岸海洋性気候であり温暖で過ごしやすい地域になっています。南島には標高3000m以上の山々があり、地熱発電や温泉などのに力を入れています。ニュージーランドもイギリスの植民地の影響もあり羊毛の生産高が多い。そして、ニュージーランドの原住民はマオリ人なので混同しないようにしましょう。オーストラリアとAPECにも参加しています。
それいがいの地域では、太平洋戦争時に激戦地となったパプア(ニューギニア)や小さな島々で構成されているミクロネシア・ポリネシア・メラネシアの地域に分かれています。南国の島々らしい場所も多いのですが、ツバルが地球温暖化の影響で国土が水没すると警告したように地球温暖化の影響を受けている国もあります。これらの地域は火山島やサンゴ礁に囲まれた場所でもあります。